2005年07月27日

種デスPHASE-39までの総括(妄想含む)

駆け足全速力で
デスの現在までの感想を書きなぐってみます。
病み上がりなうえ
懲りもせず勢いにまかせてキーを滑らす予定なので
種デス全肯定の向きには
かなり不快な記事になります。きっと。
でもこれも愛ゆえなんです!たぶん(え

では大急ぎでいってみます!
何故大急ぎかといいますと…

早くPHASE-40見たいから!

詳細は【続きを読む】からどうぞ。




不満点は大きく分けて3つあります。

@あまりにも短絡的な戦争観。

ユニウスセブン落着あたりまで
るしはは特に否定的な意見は持っていませんでした。
なるほど、製作者は今回

C.E.版「レッドストームライジング」をやりたいんだな

と思って許容していたのでした。

古い作品なので、ちょっと解説を。
トム・クランシーの初期の単発作品で
非ジャック・ライアンもの。
宗教テロで石油備蓄の殆どを失ったソ連(なつかしー)が
資源獲得のためパレスチナに侵攻し
その陽動のためNATOに攻撃をしかける過程を
その戦争の終結まで複数の視点で丁寧に描写した
冷戦時代の戦争小説の傑作です。


当初の目立たない主人公、主役メカなども
複数視点で開戦の状況を丁寧に描くためなんだな
・・・と。
・・・はい。思いっきり裏切られました。(涙)

ユニウスセブンが落着し
ロゴスが「あれはこーでぃねーたーの仕業だよ」映像を流した途端
連合は一丸となって全面開戦に踏み切ります。
連合の成り立ちと
前作でのユーラシア等の切り捨て行為から
戦後の連合がここまで1枚岩なのは首を傾げるところです。
それだけロゴスが強大なのか?とも思いましたが
後述する展開を見るとそうでもなさそうですよね。

多分製作者は
イスラム圏等紛争地帯での戦争の多発する様から
その宗教、民族的バックボーンを考えず
戦争って簡単に起こるんだー
と短絡したのだと思います。
るしはだってお世辞にも
世界情勢・宗教問題に通じてるわけでは決してありません。
それでも、製作者の戦争に対する理解が
酷く幼稚であまりに安直なのはわかります。

なにしろ
その「世界大戦」状態で敵方の指導者が
実は犯人は君達んとこの軍産複合体だったんだよ」映像を流した途端
なんと、かなりの数の艦隊までが離反し
歓喜の声で敵方指導者の名を叫ぶのですから。

イラク戦争にあてはめてみると
下記のような展開となります。

イラク戦争の最中サダム・フセインが
「戦争の原因は米の軍需産業の陰謀だ」映像を流した途端
多国籍軍はアメリカに転進
アメリカ国民は雪崩を打って
軍事メーカートップの私邸を襲撃し
難を逃れた経営者達が逃げ込んだシャイアン山NORADを
フセイン主導の多国籍軍が攻撃し
遂にNORADは陥落する!

(…最近聞かないけど、まだあるのかなぁ?NORAD…)

・・・殆どギャグです。
あ、サダムがロンゲ美形の池田声になればありえなくもないですか?
いやいやいやいや。


A矛盾だらけのカガリ問題

種デス冒頭、カガリが議長に詰め寄り
先の大戦で流入した元オーブ国民の技術の
軍事利用の即時停止を求めるシーンがありましたね。
「ああ、またカガリらしいコト言ってるなぁ」と
当初は微笑ましく見ていたものです。
それが最大の危険信号だったのにも気付かずに。

その時るしはは
もっとよく考えるべきでした。
カガリが今や国の指導者である、と言うことを。

移民として受け入れた人々の技術を
どう利用しようがその国の勝手です。
カガリの要求は完全な内政干渉。
たとえ理不尽な侵略という
どうしようもない理由があったにせよ
国民に国を離れる選択をさせたのだから
それはオーブの「失策で」あり、負うべき責任です。
子供じみた正義感をふりかざし
他国の首相に押しかける国家元首・・・

これでカガリの立場が違えば
まだ救いがあったのですけど・・・

例えば、カガリの年齢を考慮し
実権はウナト・エマが執り
カガリは担ぎ出されたお飾りにすぎない、トカ。
その設定ならカガリの立ち位置は前作と同じなわけで
それならこちらも
「あぁ、カガリはまだまだ国体を背負うには若いなぁ」
と、苦笑しつつも暖かく見守れたんですが…

むしろ前作でのオーブの崩壊から考えると
カガリの立ち位置はそうなるべきだと思うんです。
ウズミは志を同じくする首長と自決してるわけですから
残った首長の殆どは反ウズミ派でしょう。
国民に人気のあるカガリをお飾りにこそすれ
実権を持たせることはしないと思うんです。

展開としては、まぁ結局同じです。
カガリは押さえつけられ意見は封殺される。
しかし
その後のあのトンデモ展開後において
その違いはまさにトンデモナイ事になります。

そう、政略結婚の式場から拉致され
そのまま国家元首の職務を放棄し
戦端の開かれた戦場で非戦を叫ぶ、あの種デス最悪の展開。


カガリがある程度「自由」な立ち位置にいるならば
まだ許容出来たと思うんです。
カガリはお飾りで実権を与えられず
方やラクス暗殺事件でプラントをも頼れず、となれば
カガリが行動を起こすには国を離れるしかないし
AAが放浪を強いられるのも理解出来ます。
その状況なら
かつて同道したミネルバとオーブ軍の戦闘に
言葉だけで割って入るのも解ります。
残されたのが本当に「コトバ」だけならば。

しかしカガリは国家元首ですよ?
連合との条約を締結してしまったら、ああなるのは自明の理です。
戦闘に戦う決意も無いのに乱入するぐらいなら
まだAAとフリーダムでセイラン家ら反対首長を拘束し
独裁体制でも敷いた方が
まだカガリの望む「理念」は守れたでしょうに。

ここなんですよね、るしはにとって最大のイヤな点は。
この問題がおかしなせいで
種デスの全てが理解しがたくなっているのです。

カガリの国家元首としての責任を放棄した上での
自己満足のためだけの奇麗事に
キラやマリューやアンディまで
「協力してる」ことになるんですから
前作好きには我慢ならない展開です。

おまけにフリーダムの強さを描写したかったせいか
ほとんど「無敵のテロリスト」ですよ…
やってる事はブルコスのテロと同義ですから
正直泣けてきました。
種デス視聴をマジで止めようか迷った瞬間です。


Bシチュエーションだけ優先の演出

例えば冒頭の強奪事件。
完全に不要な展開でしたね。役割的にはサトー隊の方がよっぽど上。
むしろ「ユニウスセブン工作の陽動としてサトー隊によって企まれた」方が
軍事モノとしては面白いですね。
単に新ガンダムを3機出したかっただならば
執念溢れるサトー達が乗った方がどんなに盛り上がったことか。
そしてそのまま大気圏の塵になってもイイと思うんです。
どうせその後ろくな扱いされないんですから。

ちょっと脱線しましたが
種デスのストーリー展開における癌は
シチュエーションを優先するため整合性(ツジツマと言ってもいい)
を無視したことでしょう。
「単に3機ガンダムが欲しい」
「パイロットの一人は少女にして主人公と絡ませたい」
「その上悲劇的に死なせたい」
…楽でいいですよね。
風呂敷広げるだけなら小学生でも出来ます。
だからエクステンデッド3人にドラマはなく
シンとステラの邂逅は唐突で(1話の出会いはマジでいらなかった)
アスランは保安部に呼ばれただけで「逆らう者は殺される」と確信し
メイリンは伏線なくアスランのために軍を脱走し
ルナは妹を殺された次の回、殺した男とちゅーするのです。

もし行間に、それぞれの心の機微を描くシーンがあったなら
納得出来るシーンもあったはずです。
前作種であれほど執拗だった内面描写が
何故か続編では皆無である事は、本当に不思議でなりません。


細かいところを揚げ連ねるとキリがないので
とりあえずこのへんで。
こちらの文才不足で書き足りない点や
誤解を与える箇所、勘違いしている部分などあると思います。
ご指摘や「いや、ここはこういう意味では?」等
ご意見などいただけると楽しいかな
と思います・・・が

こんなまとまりのない長文誰も最後まで読まないなー。

という冷静な判断が働くるしははまだまだ大丈夫です。
とりあえず溜め込んだ毒は吐き出したので
これからはお気楽感想を心がける所存です!

…うーん、我ながら無理っぽいような…
まぁ、善処します(^−^;)

posted by るしは at 22:41| Comment(2) | TrackBack(0) | ガンダムSEED関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。あぷろんです。

読ませていただきました。
そうだよ!と声をあげそうになる部分が多くおもしろかったです。
気付いたのですが、種デスとはテレビ朝日の番組『愛のエプロン』の堀越のりさんやインリン・オブ・ジョイトイさんなのだと思います。
素材はいいのに、ってやつです。
『料理の鉄人』になれとはいいません、せめて家庭料理並にしてほしい、と思いました。

一言付け加えさせていただけるならば、種デスのストーリーのマズさは、種開始前の歴史と種と種デスの間の歴史を意識していないことだと思います。
安易に軍需産業が悪だとか、殺すの殺さないの、武力がどうのと抽象的過ぎると感じています。
具体性に欠けているのがマズイなと思いました。
種では具体性の欠片もない戦争背景を思いっきり具体的なキャラの心理描写でカバーできていたと思いますが、種デスはそれさえできていないので作品の欠点が露呈してしまいましたね。

カップリングややおい、エロなどの二次創作ではない、フルメタル・パニックを意識した二次創作を読みたいです。

長々と失礼しました。それでは。
Posted by あぷろん at 2005年07月28日 19:08
>あぷろんさん

コメントありがとうございます!

「愛のエプロン」の例えや、合間の歴史の問題など、仰るとおりです。
本当に「材料」が気の毒な料理ですよね・・・

二次創作とまではいかなくても、わたしも粗筋みたいなモノでも書いてみようかな、と思います。
遅筆な上に飽きっぽいので戯言に終わる可能性大ですけど(^−^;)

締りの無い長文を読破していただき、本当にありがとうございました!
Posted by るしは@管理人 at 2005年07月29日 01:17
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