2006年11月07日

きっかけは熊。やがて空想科学映画はハラワタを経てゾンビに至り、そして切株へと回帰する。

友人らと焼肉をつつきながら映画談義に花を咲かせていたら、話してるうちに自身の映画の嗜好、特に何故ホラー系の一ジャンルへ傾倒していったか、その移り変わりがよくわかってきたので、忘れないうちに書いておきます。
うろ覚えなので、順番とか違うかもしれないけどね。
@小学校低学年の頃、母親がアニメ映画「アルプスの少女ハイジ」を見せにつれてってくれたのだが、同時上映が何故か「グリズリー」だった(^_^;)
内容は、ズバリ熊版JAWS。
幼いるしはは泣き叫びながら劇場を出たといいます。(当たり前だw)
この誰が考えてもオカシイプログラムを実行した長野市の某映画館に惜しみない拍手を。
この強烈な原体験が、現在の嗜好へのきっかけになったのは、おそらく間違いないから。

Aどうやら中学校の図書館で読んだ「SF映画大百科」(題はうろ覚え)
これは古典的SF映画と、その原作小説を紹介することで、るしはに映画と小説、双方への関心を助長したと思われます。
読んで、痛烈に観たい(読みたい)!と思ったのが「遊星よりの物体]」と、その原作「影が行く」ですから、我ながらなかなかいい目をしているw

BTVでSFやファンタジー要素のある映画を見るように。
しかし、何故かこの頃、やたら「地球の燃えつきる日」とか、いわゆるディザスタームービーばかりやっていて、やがてるしはの注視するポイントが、「どうやって生き残るかな?」から
「だれが死ぬのかな?どんなふうに死ぬのかな?」へとシフトする。
(明らかに『グリズリー』の影響でしょう)

Cやがてビデオデッキが普及し、るしはの実家でもデッキを購入。
一緒にビデオを買おうという両親に、るしは前述の世界初の侵略SF映画「遊星よりの物体X」のリメイクである「遊星からの物体]」(監督ジョン・カーペンター)を言いくるめて買わせる。
鑑賞後、家族会議が開かれたのは言うまでもない(笑)
ちなみに「遊星からの物体]」は公開当時サンリオ(吃驚した?しかし当時は貴重なSF翻訳版元だったのです)から訳出されたノベライズが傑作でした。
ハッキリ言って映画より面白かったり。これだからアラン・ディーン・フォスターは油断がなりません。


D我が家はデッキ購入が遅かったので、すでにレンタルビデオ屋が普及していたので、るしははすぐに入会。
最初に借りたビデオは、予備知識ゼロでジャケで選んだ「ビデオ・ドローム」(監督デイヴィッド・クローネンバーグ)
同じクローネンバーグでも「スキャナーズ」じゃないとこがるしはらしい。
あぁ、でももし「シーバース」だったらエロエロ少年になってたかもしれないな。
危ない危ない(^_^;)

Eホラー映画ブーム到来。
スプラッターではなく、その一つ前、今で言う「スラッシャー映画」のブームです。
「13日の金曜日」を筆頭に、「血のバレンタイン」とか「ローズマリー」とか、「バーニング」とか。
余談ですがリック・ウェイクマンの「バーニング」のスコアは素晴らしかったですねぇ。
特に、「バーニングのテーマ」は秀逸。
今でも手放したことを後悔しているレコードです。LPですよ、懐かしい!

そんな映画を月一くらいのペースで見てました。
それぐらいの勢いでホラー映画がガンガン公開されてたんだから、いい時代でしたね。
殺人鬼という舞台装置が、ディザスター映画よりずっとインスタントに「どんなふうに死ぬのかな」を見せてくれるということに気付いて病みつきになる、るしは少年w
しかも、ディザスター映画のカタルシスって、「助かった!」だけですが、スラッシャー映画は最後、生き残った者(たいてい女性)が反撃に出て、殺人鬼を撃退するという、ディザスター映画の結末とは比較にならないカタルシスを味あわせてくれるんですから、たまりません。

F記念碑「死霊のはらわた」公開!
雑誌「宇宙船」で紹介されて以来、見たくて見たくてたまらなかった映画「EVIL DEAD」が、ついに公開される時が来ました・・・
邦題は「死霊のはらわた」(監督サム・ライミ)!!
るしははこの映画をいたく気に入り、毎朝朝食を採りながら鑑賞するほどでした。
(家族はたいそう嫌がっていたという、いまとなってはイイ話)
ちなみに、これがるしはのゾンビというクリーチャーとのファースト・コンタクトでした。
正確には悪霊にとりつかれた人間で、ゾンビではないんですけどね。
でも、バラバラにされてもピクピク蠢くあたりはまさにゾンビ的描写であり、さらに昔ディザスター映画で培った「どんなふうに死ぬのかな」興味への究極の結末として提示されたのでした。
普通は死に至るダメージを与えても、死なない存在。
例えば「13金」のジェイソンも、今でこそモンスターですが、スラッシャー映画全盛期には、せいざいタフな大男にすぎませんでしたから、物理的に脅威となる動作が不能になるくらいバラバラに破壊するしかない、ゾンビ的な存在の登場は一種のカルチャーショックでした。
しかもそれは、ちょっと前まで主人公の妹だったり、恋人だったり、友人だったりしたわけで、そのドラマ的なひねりも強烈な印象を与えました。
「人体(ゾンビ)破壊」がカタルシスの最高級の表現として、少年るしはに認識された瞬間でした。

以上は、あくまでSFからホラーへのるしはの嗜好の流れのみを箇条書きにしたものです。
ジャンルの呼称の時期なんかは、かなりあやふやですので念のため。
るしは的には
ハマー系モンスターホラー映画ブーム

「エクソシスト」「オーメン」主導のオカルト映画ブーム

「13金」に代表されるスラッシャー系ホラー映画ブーム

「死霊のはらわた」から「ブレインデッド」までのスプラッター映画ブーム

「スクリーム」等のティーン系ホラー映画ブーム

そして現在のリメイクモノと完全オリジナルが混ざった切株映画ブーム

という認識です。あってるかなぁ?
そういえば「ゾンビ」公開後のゾンビ映画乱発もあったはず・・・これはどこらへんに位置するのかな?
あと当然、ホラー一辺倒になったというわけではなく、他のジャンルへの関心もありますので、念のため。
例えば「ナイトホークス」(ルトガー・ハウアー主演w)や「48時間」(傑作。誰か石田太郎・下条アトム版吹替え収録DVD出して!)から入った刑事アクション(弾着描写アリ)の流れや、「ターミネーター」からのSFバイオレンスな流れなんかがありますね。
あと、健全なハリウッド系大作映画の流れとか(笑)
ま、でも所有DVDのジャンル分布を見てみると、どれがメインかは一目瞭然だけどね(^_^;)

しかし、こうして振り返ってみると、当時の雑誌「宇宙船」が、いかにるしはのホラー趣味を助長してたかが」わかりますね。
「死霊のはらわた」の存在を公開の数年前に知ったのも、ロメロの「ゾンビ」の存在も、全部「宇宙船」で得たものですから。
特に菊池秀行(!)のゾンビ特集記事や、「物体]」の新旧比較特集なんかは、永久保存モノです。

あと面白いのは、るしはがジョージ・A・ロメロの正統派現代ゾンビ映画からゾンビ入りしたのではない、という点ですね。
勿論知識としては知っていましたが、原体験はあくまで「はらわた」なのです。
そんなわけで、ちょっと記事の本筋から外れるんですが(実は、記事の書き始めはこっちが本筋でしたw)るしはライブラリから、現時点でのゾンビ映画マイベストを挙げておきます。
■「死霊のはらわた」EVIL DEAD
コメディ的要素(怖いけど、ちょっと笑っちゃう)を、るしはが知る限り初めて導入したホラー映画で、しかもバランスが一番良い。
初心者、ホラー苦手は凍りつき、その後ろでベテランは爆笑。うん、いい塩梅です。

■「ゾンビ」DAWN OF THE DEAD
基本です。ロメロによるゾンビシリーズ第2作。
この生活感がたまりません。
あのショッピングモールで暮らす夢を4回ほど見ました。

■「ナイト・オブ・サ・リビングデッド死霊創世記」NIGHT OF THE LIVINGDEAD
ロメロの記念すべき初ゾンビ映画「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を、「ゾンビ」の特殊メイクアーティスト・セックスマシーントム・サビーニがリメイク。ちなみにロメロは製作総指揮。
るしはは本家よりコッチの方が好きな少数派。
原典はモノクロだし、初心者にはコッチの方が向いてる気がする。
ただ、やはり衝撃度では原典にはかなわないけど。(特にラスト)

■「ブレインデッド」DEAD ALIVE
「指輪物語3部作」や「キング・コング」で今をときめくピージャクの傑作。
ライミが提示したコメディ路線と、スプラッタ描写を極限まで推し進めた究極のハチャメチャゾンビ映画。爆笑必至。
DVD再リリースが望まれます。(現在廃盤)

■「ショーン・オブ・ザ・デッド」SHAUN OF THE DEAD
原典「ナイト〜」のパロディとしては「バタリアン」(元祖・走る系)もあるけど、こちらのリスペクト勝ち。
当時リメイク版「ドーン」や「28日後・・・」全盛の時期で、個人的に「ゾンビを走らせることの意義」がイマヒトツに感じられた中、のっそり系で一人気を吐いてくれたので、個人的に高評価ですw
何気にゾンビもののツボをきちっと押えてるので、入門編にもイイかも?

■「デモンズ95」DELLAMORTE DELLAMORE
こんな邦題ですが「デモンズ」とはなんの関係もありません。
とてもとてもシュールな、寓話のようなゾンビ映画。
エロ・グロ・ナンセンス全て揃っているのに、とてもピュアな物語。
ともかくアンナ・ファルチの完璧なバディもいいけど、やっぱナギ萌えでしょ!(〃 ̄ー ̄〃)ナギ!ナギ!(わかる人にしかわからんネタ)

そんなわけで、リメイク「ドーン」の個人的評価はイマヒトツなるしはですが、ゾンビ映画復権のきっかけになったという点では、足を向けて寝られないほど感謝しています。

で、実はここまでが前振りです。(長っ)

こうして自分の嗜好の変遷を振り返っているうちに、なんだか昔やたらと観ていたスラッシャー映画が懐かしくなってきてしまいまして。
DVDの収集は最近の話なので、ゾンビ系は充実しててもそっちは殆どライブラリしてなかったりするんです。
折りしも、完全オリジナルの「ソウ」、「悪魔のいけにえ」のリメイク「テキサス・チェーンソー」等のヒットのおかげで、懐かしのスラッシャー映画が(格段にアップした特殊技術で素敵すすぎる切株描写をひっさげ)怒涛の公開&DVDリリースラッシュです。

そんなわけで、日頃の憂さを晴らすかのように、購入&予約したリストを晒します。
【購入】
「テキサス・チェーンソー」
「マーダー・ライド・ショー」
「ソウ」
「ソウ2」
「クライモリ」
「バイオハザード」
(これは買い忘れてたのでついでにw)
「わらの犬」(非ホラーだけどゴア描写の祖として)
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(同じく非ホラー。でも凄いらしい)

【予約】
「サイレントヒル」(これは今のマイブーム以前の予約)
「ディセント」
「ハイテンション」
(祝!アンレイテッド版!)
「マーダー・ライド・ショー2デビルズ・リジェクト」
「エル・ゾンビ コンプリートDVD-BOX」
(やっと観れる!感涙)
「ファイナル・デスティネーション コンプリートBOX」(『オーメン』の正統後継映画。『どうやって死ぬのかな』の宝庫です)

いやぁ、洋画のDVDは安くて助かります。
それでも結構な額ではありますが。年末のボーナス確定しててよかった(^_^;)
とりあえず、これから2、3本鑑賞します。
ほとんど未見なので面白いといいんだけど。
しかし・・・一緒に観てくれるって人がいなくて困ってます(ー∇ー;)
なんでみんなホラー映画苦手なのかなぁ?
こんなに面白いのに!ヽ(`Д´)ノ
posted by るしは at 22:11| Comment(5) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オレはやっぱりツイテイケマセンゼ。
Posted by 髭 at 2006年11月08日 01:34
血肉どばどばよりか最近話題のシチュエーションホラーが好みっす。
ホステルの予告や特集を見ると興奮してしまうのですが、るしはさんはどうっすか?
Posted by あぷろん at 2006年11月08日 13:42
>髭さん

クワズギライ、イクナイ!ヽ(`Д´)ノ

>あぷろんさん

おお!まさか、あぷろんさんから「ホステル」ネタが!(感涙)

最近のホラー映画は、単に殺し方オンパレード一辺倒ではなく、どこか一本芯がとおってるから侮れないわけですが、「ホステル」も評判を聞くかぎりでは、とても映画的に秀逸な出来らしいですね。
滅茶苦茶楽しみですよ!

・・・ただ、結局「拷問スナッフ映画」には違いなく、滅茶苦茶「痛覚的に痛い」らしいので、るしははDVD待ちです(T−T)
予告だけ見てもヤヴァすぎですよね、アレ!
ちゃんと正視出来るか自信が・・・(←根はチキン)
Posted by るしは@管理人 at 2006年11月08日 14:42
ああ、やはりるしはさんも「ホステル」に興味がおありのようでっ!!

表が「拷問スナッフ映画」で裏にはアメリカの現在なんてものも忍ばせているらしく、すんごく観たいです。

…でも、足の指をニッパーでちょん切るとか解体した人体を内臓とか足とかを焼却炉の前で並べたりとか、解体した後に水で血とか脂とかを洗い流しているシーンを観るとちょっと気後れしちゃいます。
ゾンビとかエイリアンとかでっかい動物とかモンスターとかの方が人間より可愛げあるなあと思わせる出来なんじゃないですかね?

殺るならちゃんとアドバンテージない状態で勝負して勝ってから殺れよ!とか見当違いな文句を言いたくなったりして。

でも楽しみではありますよね。


あ、あとこちらのブログでBlogPeopleとは別にリンクを張らせていただいたのですが問題ありましたらお知らせください。
リンクのカテゴリが 「仲良し」 になっているところとか、です。
Posted by あぷろん at 2006年11月10日 22:26
>あぷろんさん

無問題です!むしろありがとうー!
わたしもそろそろ「リンク」のコーナー作ろうかな〜?

ホント、対象がモンスターだったり、あるいはあまりに大袈裟な特殊効果だったりすると、嘘臭くて残酷度(痛さ)は下がるんですけどね〜。
「ホステル」のはシャレになりませんよ(T-T)
たぶん、あぷろんさんが先に観ることになるような気がします・・・
というか、あぷろんさんの感想読んで心の覚悟完了させてからにしたいのが本音^^;
(↑ここまでチキンなホラー好きも珍しいw)
Posted by るしは@管理人 at 2006年11月11日 14:45
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