2006年06月11日

ディーン・R・クーンツ「ウォッチャーズ」感想

クーンツで最初に読んだのが「デモンシード完全版」(感想記事はこちら)だったもんですから、ケッチャム程ではないにしろ、アブナイ系作家の印象だったのですが・・・
watchers.JPG
ディーン・R・クーンツ「ウォッチャーズ(上・下)」(文春文庫)

読んで吃驚!!( ̄□ ̄)

なんて健全な精神の作家なんでしょうか!
るしはとしては久しぶりに、万人に薦められる作品を読んでしまいましたよ!

特に犬好きにはオススメ!!(≧∇≦)b
〈あらすぢ〉(←PONさんのマネw)
孤独な男トラヴィスが森で出会ったゴールデンレトリーヴァーは、明らかに犬を超えた知性を持ち合わせていた。
アインシュタインと名付けられた犬は、同じく孤独な女ノーラとトラヴィスを惹きあわせ、やがて二人と一匹はかけがえのない関係を築いていく。
しかし、アインシュタインは夜になると、まるで何者かを警戒するかのように、窓から彼方を見張る。
そう、アインシュタイン同様、研究所で遺伝子操作により生み出された異形の存在〈アウトサイダー〉が、アインシュタインの命を狙い、接近しつつあったのだ・・・


物語の殆どは、トラヴィスとノーラがお互いのトラウマを乗り越え、親密になる過程と、二人がアインシュタインの知性を明らかにしていく行程に費やされています。
ある意味、かなり正当派なボーイ・ミーツ・ガール物語。
そして、賢く愛らしいアインシュタイン。
悪役はともかく、後半逃避行に入る彼らを支援する弁護士のディルワース氏、獣医のキーンさんとか、もう皆凄くイイ人で。

こんな心温まる物語を読んでる自分が信じられない(^_^;)

殺し屋ヴィンスや、アウトサイダーの凶行のシーンが余計に感じられるほどです。
実際、彼らのシーンはホラー映画やその筋のマフィア映画では使い古された常套すぎて、正直面白みにかけましたし。
(特にヴィンスは存在意義がイマイチ)
それより、後半アインシュタインがジステンパーにかかり、その知性や、もしかしたら命が危ぶまれるシーンの方が、断然ハラハラして気が気じゃなかったです。
るしはにしては珍しく、下巻は夜中に一気読みしてしまいましたから。

そしてラストシーンがね・・・もうね・・・の台詞がね・・・泣ける。

この作品、映画化しないかなぁ・・・
恋愛。犬。サスペンス。VFX。あらゆる要素が詰まってますから、大ヒット間違いなしでしょう。
あ、もし既に映画化されていたらご一報くださいませ(^_^;)

それにしても、クーンツに対する評価を改めなければなりませんね。
ここまで健全なエンターテインメント作家だとは知りませんでしたよ。
ま、確かにヴィンスの殺しの手口や、冒頭のストーカーなんかに、デモンシードの片鱗を感じはしますが、何より主人公達の精神が気高い。
すっかり腐れた精神のるしはには、ちょっと眩しいくらいです。

しかしなんで絶版なのかなぁ(´Д⊂
一応一昔前のロングセラーなので、運良く一般書店の棚に残ってる可能性はありますが(るしはのチェーンでも一冊ありましたw)古本屋でなら高確率で見つけられるかも?
やっぱ翻訳モノは気になったらとりあえず買っておかないと危険ですね・・・
posted by るしは at 22:30| Comment(1) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
『ウォッチャーズ』は映画化されてます。・・・が、低予算の代名詞、ロジャー・コーマンのとこでなので、基本設定だけ借りたB〜C級作品です。トラヴィス高校生だし。一応3作ともVTR持ってますけどね。
詳細は↓で。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2373
Posted by ulysses at 2011年01月12日 17:27
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/18790228

この記事へのトラックバック