2006年05月16日

ジャック・ケッチャム「地下室の箱」:感想

性懲りもなくケッチャムです。「隣の家の少女」と一緒に、100円で購入した古本です。
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ジャックケッチャム「地下室の箱」(扶桑社ミステリー文庫)

正直「隣の〜」を読んだ後は、手をつけるか迷いました。
「隣の〜」は、ホントきつかったから・・・・・・
でも、同時に、このケッチャムという作家が気になり始めたのも確か。
なんだかんだ言って描写が巧いですからね。
「隣の〜」も、メグの描き方が巧いからこそ(ホント、いい娘です)理不尽な虐待が痛々しくて見て(読んで)らんないわけだから。

そんなわけで、「隣の〜」に比べてかなり短い作品だし、勇気を出して読んでみました。

・・・・・・また監禁虐待モノだった(´Д⊂

今度の犠牲者は妊婦でした・・・・・・_| ̄|○
(この時点でまた、かなり人を選びますね・・・・・・)

それでも「隣の〜」に比べると、「キツさ」は低いですけど。
「隣の〜」は、対象が少女な上、暴行を加える方がいわば育ての親という、どこにも逃げ場がない状況だったのに対し、今作は主人公が成人で、しかも主人公視点で物語が進むので。
堕胎に反対する狂信的な人物に囚われる設定なので、最悪のシナリオも回避できると想像出来ましたし。

そして、ヒロインには、「隣の〜」のメグにはない、微かな救いがあったから。

それは、

監禁場所に、何故かにゃんこが一匹いるんですけどね、それが彼女の心の慰めになるんですよ。
このにゃんこが、かーわーいーの。
特にらぶりーな描写がされてるわけじゃないんだけど、ホラ、ヒロインの主観で描写されてるでしょ?
猫が彼女の上で丸くなってゴロゴロ言うだけで、凄い安堵感があるんですよ。
それは「ヒロインの安堵」であるわけだけど、そこは読み手にバッチリ伝わります。

途中、「この猫が酷い目にあってヒロインの僅かな救いが打ち砕かれる」という、今ちょっと読みたくない展開があるんじゃないかとビクビクしてたんですが・・・・・・ネタバレですが言っちゃいます。

にゃんこ無事でした!わーい≧∇≦

正直、お話的には、「隣の〜」のスケールダウン版という感じで、いい意味でも悪い意味でもケッチャムを知るには、あっちを読んでれば十分。
ただ、にゃんこ可愛いし、重要な要素なので、るしはには手放すことは出来ない一冊にはなりました。

後、エピローグに(後書きでも触れてますが)「隣の〜」既読者にはちょっとしたサプライズがあります。
その意味の受け取りかたは色々あると思いますが、るしは的には、ようやく「隣の〜」のメグに、ある種の救いが訪れた、と、解釈しています。
メグとルースには、今度こそ幸せになってほしいな。

(すいません、読んでない人にはチンプンカンプンな感想で^^;)
posted by るしは at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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