2006年05月13日

ジャック・ケッチャム「隣の家の少女」:感想

ホントはこの記事のタイトルは「5月の予定(小説編)」のハズでした。
予定とか言って、実は地球儀とかハリポタとかの続刊を読み進めていないことの言い訳だったりするので、どうも筆がノらず^^;
で、ゲームとかOperaとかにうつつを抜かしてる隙に、何故か候補の本をガンガン読めてしまってるので、るしは内の旬を逃す前に、先に感想書いちゃいます。

んで、まずはジャック・ケッチャム
前から興味があった作家の一人だったのですが、内容がかなり「キツイ」という話だったので敬遠していました。
それがたまたま古本屋で1冊100円で投げ売られてたので、購入。
TheGirlNexrDoor.jpg
ジャック・ケッチャム「隣の家の少女」(扶桑社ミステリー文庫)

・・・・・・コレ、人によったらトラウマになりかねないんじゃ・・・・・・

遠縁の母子家庭に引き取られた事故で両親を亡くした少女が、延々とその家族に虐待され続ける話です。
主人公はその隣家の少年。
少女に好意を持ちながら、その虐待を止める術を持たなかった彼の、成人してからの回想・・・・・・というか、後悔の物語。

ひたすら陰惨です。
救い、ありません。


これだけなら、ただの悪趣味な変態サド小説ですが・・・・・・
このジャック・ケッチャムという人、文章が巧いのです。
わかっているのに、読む事を中断することが出来ないのですよ。
悪い夢ほど、醒めない・・・・・・そんな感じ。
最近異様に寝つきの悪いるしはは、2時ごろ布団の中でなんとなく読み始めたのですが・・・・・・そのまま読了してしまいました。

ああ、ヒドイ話だった。
とにかく可哀想で、無力な主人公に憤り、なら読むのをやめて投げ捨てればいいのに読み続ける自分はまさにその主人公そのものなんじゃないか、なんて考えに苛まれたり、それでもやっぱり魅入られたように読むのを止められず、
「作業用ライトのぎらぎらした人工的な明かりのもと、わたしたちにとっては夜明けではない夜明けに」泣いた。
いや、泣くって、絶対。
メグはとてもいい娘で、そして全然悪くないんだから・・・・・・

ほんとにほんとに、理不尽で酷い話。
でも、止まらないんですよ、読むのが。
自分の人格を疑われそうなので絶対に他人にすすめたりはしません。
けれど・・・・・・

この人はどうだろう?
最後まで魅入られたように読みきってしまうだろうか?
それとも、序盤で本を床に叩きつけ、
『るしはこんなの読んでるの!?信じられない!もう絶交よ!』
と、言うだろうか?

それが気になってしょうがない。そんな作品です、ジャック・ケッチャムの「隣の家の少女」は。
posted by るしは at 00:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ほうほう。
貴君の言わんとしている所は
おぼろげながら解かり申した。
何も出来ない読者が
それでも読み続けることが
主人公の体験を
なぞることになるわけですな?

ご安心めされい!
怖い話、PONは読みませんから。

P.S.グリタイ横浜ジョイナス店
3末で閉店してしまったらしい!!
こっちも結構悲しい。
Posted by PON at 2006年05月13日 18:59
>PONさん

主人公の「体験」というより、主人公の「うしろめたさ」かなぁ。
S・キングによる(やたら長い)後書きによると、それが悪いことだと微塵も思わず虐待に加担した人間より、暴行に加わらなかったけれど、両親や警察に通報しなかった主人公の方が罪深いんだそうな。
子供ゆえの世界の狭さがそうさせたのだとしても、確かに、そのとおり。

っっって真面目に語ってる場合かっ!
ま、マジっすか・・・グリタイ撤退って・・・(´Д⊂
あああああグリタイのハンバーグうううううう(TдT)テラカナシス
Posted by るしは@管理人 at 2006年05月13日 23:49
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック