2006年04月09日

鋼殻のレギオス:感想

これもちょっと前の話。
『猫の地球儀(焔の章)』を行きの電車で読み終わってしまいまして。
最近のるしはにしては結構な速度で読みきってしまったようで、後編〈幽の章〉を鞄に用意してなかったんですよ。
そういう時にかぎって帰りに読書したい欲がムクムクと沸いてきて・・・・・・
丁度追加が入ってきた↓の本が目に止まったというわけです。
koukakunoregiosu.jpeg
『鋼殻のレギオス』(雨木シュウスケ・富士見ファンタジア文庫)

雨木氏の前作『マテリアルナイト』シリーズは未読。
それがなんで興味を持ったかというと、最近の新シリーズ立ち上げ第1作の中では破格によく売れたから。
後、表紙の少女になんとなくトキコさん(@武装錬金)の匂いを感じたから(^−^;)

さてその感想ですが・・・・・・

(以下反転)
力を隠した最強の存在(主人公)が、ラストにその力を解放し、危機を救うという物語は、ベタながらも、やはりカタルシスがありましたね。
(反転終了)


ただ、汚染獣の存在と、移動都市の設定を考えると、主人公(とフェリ)の逡巡に共感しきれないのが残念。
都市の、汚染獣に対するあまりの無力さが、主人公の逡巡を『甘いもの』に見せてしまってる感はありますね。
各移動都市から集められた生徒だけで構成された学園都市・・・・・・だから実戦経験者が皆無、というのは、いささか設定に無理があるんじゃないでしょうか。
『生徒だけの学園都市』という設定は、確かに魅力的ですし、最後の主人公の活躍を劇的にしたいのはわかるのですが・・・・・・
この世界設定なら、生徒とは一線を画す防衛組織等が存在する方が普通ですよね。
例えば、それが生徒達とは反目状態で、結果、危機的状態を生んでしまう、とかの方が、もうちょっと説得力があったんじゃないかな。

『武芸者』養成が目的の学園都市同士の試合(擬似戦争)があるのはわかりますが、その結果が都市の消滅に繋がる、というのもどうなんでしょうね?
普通の都市同士が限られた資源をめぐり争うならわかりますが、だって、それぞれの都市からの留学生だけで構成された養成所なわけでしょう?
う〜ん。

面白かったのが、主人公に対する女性キャラの配し方。
完全にギャルゲーの文法です。
そういう意味では、ギャルゲに反発を感じる向きには、とても露骨に感じる構成かもしれない。
(あ、念のため言っておきますが、るしははギャルゲ大好きですヨ)
いろいろ色恋に発展しそうな要素が山盛りで、今後が楽しみではありますね。
案の定トキコさん的キャラだったニーナとか、定番の人形的風貌の無愛想キャラのフェリは勿論(ここまでがメインヒロイン?)いかにもサブキャラっぽい仲良し3人組はクール系ボーイッシュ、快活なムードメーカー、シャイで人見知り(主人公にホの字)で構成・・・・・・ね、ギャルゲーっしょ?
いっそゲーム化してもらって好感度溜めて攻略デキルとかイイかも!(え

想定外の楽しみ方は出来たし、ラストはやっぱりカタルシスがあったりで、サラリと読むには悪くない、そんな内容でした。
(実際1日で読めてしまいました)
続巻が出るようなので、多分読んでしまうことでしょう。
ただ、設定の詰めの甘さをなんとか補強しないと、某デスの『最強主人公で強引解決』、みたいな結末ばかりになりかねないので、そこは頑張ってほしいところです。
posted by るしは at 22:48| Comment(0) | TrackBack(2) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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