2006年01月24日

2005年るしは的ベスト(翻訳小説編)第3位

ではでは、遅ればせながらマイベスト企画、いってみます!
まずは、小説編!
2005年に読んだ小説の中で、るしは的に気に入った本を紹介します。
あ・く・ま・で、るしは的、ですので、こちらもご了承の上、お読みください。


■第3位 フレデリック・フォーサイス『戦争の犬たち』(角川文庫)
TheDogsOfWar1.jpgTheDogsOfWa2.jpg
のっけから古い小説でスミマセン。しかも再読本ですし。
でも、去年最も多く読み返した本が、この作品なんです。

読む本がないとか、いろんな理由で現在の本から読む気が失せたりすると
本棚から引っ張り出す小説、てのが何冊かありまして。
例えば・・・
笠井潔『バイバイ、エンジェル』他ヤブキカケルのシリーズ
野阿梓『花狩人』『武装音楽祭』『銀河赤道祭(上・下)』『兇天使(上・下)』
デイヴィッド・マレル『一人だけの軍隊』『ブラック・プリンス』
ウイリアム・ギブスン『ニューロマンサー』他スプロール・シリーズ

そして、今回あげた『戦争の犬たち』です。

時々、積み重なる人物(内面)描写や情景描写が(例えばキングとかね)
ひどく面倒くさくなる時がありまして。
そんな時、自然と手が伸びるのがコレです。
さらっと読めて、しかも内容があり、おまけにカタルシスもある。
内容はズバリ『HOW TOクーデター』

全体が3章に分かれていまして
まず1章は、アフリカの小国で発見されたプラチナ鉱山の利権を独占するため、イギリスの大資本マンコン社(マンソン合同鉱業)の会長、ジェームズ・マンソン卿が立てた奇抜な陰謀、すなわち・・・
クーデターで傀儡政権を作り、そこに、ある会社(密かに作ったマンコンの実質子会社)にプラチナの独占権を認める。
(しかもマンコンがその会社の株を買い占めておけば、発表後株価高騰でウハウハ♪)
という計画を、卿の側近が秘密裏に進める様子を。

そして2章では、卿に雇われたC・A・T・シャノン率いる傭兵部隊が、武器、弾薬、輸送手段等、クーデターの準備を整える様子を。
そして3章では、クーデター実行の過程が描かれます。

前作『ジャッカルの日』でも、ジャッカルの準備の描写にHOWTO本的要素はありましたが、関係側の描写と交互に描かれていたので、まだ普通のポリティカルサスペンスでした。
それが、こっちはクーデターを仕掛けられる側の描写が殆んどナシ。
陰謀を企むマンソン卿と、戦争を立案準備するシャノン達の描写に終始するので、さながら
HOW TO 会社買収
HOW TO 株価操作
HOW TO 武器弾薬購入(違法)
HOW TO 身分証明書偽造(違法)
HOW TO クーデター(成功すれば合法w)
なんか、「自分でも出来るかも?」なんて、一瞬錯覚してしまいます(^−^;)
(いや、冷静に考えれば無理ですけどね?技術やコネが必須ですから)

さんざんHOWTO本的側面を強調してしまいましたが
それでいて人物描写がおざなりでないところが良いですね。
文章は簡潔なのに、キャラクターは生きている。
良質な翻訳小説でよく見ますけど、このテクニックはモノにしたいなぁ・・・

で、ちょっと横道にそれますが
この話を叩き台にして、ガンダムモノでやってくれないかなぁ・・・
と思うるしはでした。
武装した傭兵=MSの構図で・・・駄目?

いえ、最近の種デスとか見ていると、無理に戦争モノに固執してる感じがして。
そりゃ、戦争状態が一番商品(MS=ガンプラ)を見せられるのはわかりますが
戦争状態じゃなくてもMSを活躍させる余地はいくらでもあるんじゃないかなぁ、と。
なまじ主人公を情勢の中心に置くから変な理屈をコネなきゃならないわけで・・・
(製作者がちゃんとした理念を持ってれば、それでもイイんですけどね・・・)
まぁ「戦後」の話としては『0083』という非常に惜しい作品はありますが
(あれもニナ・パープルトンという全くイラナイ要素と、所詮はギレンの主張なんかを妄信してるにすぎない愚か者集団であるデラーズ艦隊を、無駄に美化してさえいなけりゃなぁ・・・)
ちゃんとしたTVシリーズで「戦争状態」でない話をやってくれたら
ガンダムのワンパターン化も変えられるんじゃないかなぁ・・・
まー、話作りが数倍難しくなるのはわかりますけどね。
そういう意味で、数少ない「戦後」ガンダムである『ガンダムX』は
一度は見てみたいなぁ、と思ってます、ハイ。

しかし、翻訳本ベストでオチがガンダムって・・・まぁイイか(^−^;)オホホ
ちなみに、実はこの記事で一気に3位〜1位まで発表しちゃうつもりでしたが
長くなっちゃったので、2位からは後日、ということで。
posted by るしは at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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